アマンダおばさんの
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5月14日(水)

<音楽 マイブーム>

 先月、東京国際フォーラムでアンドレ・ボチェッリのコンサートがあり夫婦で聞きに行った。コンサートを目的に上京するのはこれが2度目で前はサンタナ来日の時だった。ボチェッリは「タイム・トウー・セイ・グッバイ」からのファンでCDを追ってきたが、よくワンコたちの世話をする際に聞きながらやっていたものだ。CDにせよコンサートにせよ、その声量と迫力にはいつもながら圧倒される。あいにくの大雨の最中だったが木場に新居(マンション)を構えた三男の所に泊めてもらい翌朝早くにワンコたちの待っている我が家に帰宅した。
 幼稚園の時からちょこっとヴァイオリン、ピアノと習ってきたせいか、音楽は自分がやる分には不発に終わったが聞くのは好きである。ジャンルはクラシック、ポップ、ジャズなどになるが、最近はオペラにも興味を持っている。きっかけは、1年半前長男の結婚式の折、嫁さんのお母さんがヘンデルの歌劇「セルセ」の中「オンブラ・マイフ」を熱唱してくださったことに拠る。以来オペラにも興味を持ち、昨年末のレニングラード国立歌劇場仙台公演にて「カルメン」を観劇した。かの有名な曲を伴って闘牛士エスカミーリョが勇ましく闘牛場に入っていくシーンは私のようなおばさんが見てもいかにもかっこいい! オペラは演劇がある分観ていて面白い。いつの日かザルツブルグにモーツアルトのオペラなどを聞きに行きたいものだ。
 先のボチェッリの曲は皆素晴らしいが、中でも「アマポーラ(ひなげし)」「SOMOS NOVIOS」「調子はずれの歌」「恋こがれて」「逢いびき」「愛の花咲くとき」「悲しみのソレイアード」・・・が素敵。
 クラシックはベートーヴェンの「月光」を聞くと傷口に薬浴の如く、特にへこんでいるときに慰められる。「悲愴」も同じだ。「熱情」も好きな曲の一つだ。ドビュッシー「月の光」は以前HPのBGMにもしたほど大好きな曲。フジコへミングがGOOD。空に関する曲といえばジャンルは違うがスティーヴィーワンダーの「MOON BLUE」も心にしみる。スタンダードナンバー曲「FLY ME TO THE MOON」は多くの歌手が歌っているが、ケイコ・リーの歌が最も悲しく奥深くに響いてくる。愛する人が亡くなってから聞いたらたまらないだろうと想像する。ケイコ・リーは「WE WILL ROCK YOU」もいい。ジャズはほとんど好きだが笠井紀美子の「STARDUST スターダスト」はヴァリエーション、歌唱力とも素晴らしいの一言に尽きる。私自身も日頃暗証して鼻歌交じりに歌っている。
 クラシックで今凝っているのはバッハの「ゴールドベルク変奏曲」である。まずピアノの熊本マリを聞いている。この曲で有名なのはグレン・グールドだが、クラブサン用の曲はテンポが速いと時として疲れるというか煩い場合があるのでゆっくり弾いている熊本さんのCDをまずゲットした。次にヘルムート・ヴァルハのチェンバロ演奏のCDを注文中だ。特に冒頭のアリアはリピートをかけ、ダイニングで主人の立ててくれたコーヒーをすすりながらの朝食時、今真っ盛りの大手鞠の白い花々を正面ガラス戸ごしに見ながら主人と語らいながら聞いている。正に至福の時を満喫していると言って良いだろう。ワンコたちの世話をするときにもかけっぱなしで聞いているが、景色はウンチやおしっこでも心はバロックだ。
 映画の挿入曲で顕著なのが、「マダム・スザーツカ」シャーリー・マクレーン主演の中インド人の弟子マネクとの連弾シーンで弾いていたシューベルトのピアノ連弾曲「幻想ヘ短調D.940」。塾を主宰していた頃、同じ教師の立場で非常に共感するところがあり繰り返しビデオを見た。最後のシーン、自分のイニシャルを指で窓に書いてぴんとはねるあたり、どんなときも希望と誇りを失わないピアノ教師のスザーツカの生き方にどんなにか勇気をもらったことか。他に大好きな映画で、「イングリッシュペイシェント」の最後シーンに流れる「エズ ファー エズ フローレンス」とハンガリーの子守唄の同時進行は陽と陰のハーモニー、キリスト教とイズラム教の調和にも思える。戦争によって引き裂かれた2つの愛、一方は死別、一方は別離。それ以前にハナの恋人も地雷で亡くなる。戦争がいかにむごいものであるか、時として愛さえ蹴散らしてしまう・・・様々な愛の形を物語っているが一方反戦の映画でもある。
 他にマイブームの曲は、エリック・クラプトンの「FOREVERMANフォーエヴァーメン」だ。どん底の時もこの曲を聴くと途端に元気や生きる勇気が湧いてくる。「まあ、いいか〜。楽しく頑張って行こう!」・・・と言う気にさせる。80年代に活躍の頂点を見たトーキングヘッズの「リメイン イン ライト」の「ヒート・ゴーズ・オン」もお宝曲の一つだ。ブラジルのバンド、ジャヴァン「クルミン」は子供達とテントを張ってキャンプに行った際バーベキューの準備などをしながら流していた曲だ。夏の暑い、それでいて涼やかな何ともいえないブラジリアン風情を醸し出していて最高だった。
 スティーヴィーワンダーの作品はどれも良いが、変わったところで「Dont Drive Drunk」は本当に車に乗って酔っ払い運転をしている雰囲気が実によく出ている。最後は急ブレーキをかけて・・・アウトだ。この曲をバックに政府広報あたりがテレビで「飲酒運転は犯罪です」とメッセージを出せばぴったりなのに、と思うことしきりである。私ならこの曲を使って効果的に映像を作る。
 邦版では竹内まりやと山下達郎がマイフェイヴォリットミュージックに並ぶ。達郎は「LOVE LAND ISLAND」「悲しみのJODY」「クリスマスイヴ」他多数。まりやは「駅」、他「ANOTHER CUP OF TEA」が夫婦のさりげない愛が描かれて素敵。まりや久々のコンサートで披露したデエットLet it be meは長男の結婚式、ロウソク点火の際のBGMに取り入れた。「夏の恋人」はスローテンポで、曲に合わせて誰かと(出来たら恋人orご主人)踊りながら聞くと雰囲気あって効果的。
 かなり古く、LPレコードはあるがCDはあるかどうかわからない曲でフランスの女性歌手ヴェロニク・サンソンが好きだった。「ROUIS ルイ」等、独特のアンニュイな雰囲気がフランス風。
奇遇な再会?をしたのはイタリア人でフランスの歌手ダリダだ。何年前のことだっただろうか、パリを訪れた私たちはサクレクール寺院をあとに隣接するモンマルトルの丘に佇む墓地を通っていた。有名なバルザックやゾラのあるお墓を通り過ぎ、小高い斜面を登って行くと突然等身大の大理石像のあるお墓に遭遇した。「誰のだろう?」と刻まれた文字を見ると「ダリダ」とあった。私は晴天の霹靂でとてもびっくりしたのを今でも覚えている。何故ならダリダのLPレコードは本当に大好きで以前何度も何度も飽きるまで聞いていたからだ。特にアランドロンの囁きとデュエットで歌う「甘い囁き パローレ パローレ」は私の30代を色濃く写したメロディーでもあるのだ。ターンテーブルもどこかに行ってしまいCDの時代になるとその存在さえ忘れかけていた。がふと立ち寄った異郷での再会?に驚くとともにすでに亡くなっていたことを知ってかなりショックだった。文献では自殺だったようだ。親友だったアランドロンも時折この地にお花を手向けに来るのだろか。日本に帰って生まれたワンコの1頭に「ダリダ」と名付けた。
 そのほかスティングも好きだし、サンタナ、ジプシーキングも大好きだ。 が、切がないのでこの辺で・・・。音楽好きな方いろいろ教えてください。メールをお待ちしております。




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