アマンダおばさんの
♪♪
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9月20日(日)

エルガー君>

庭の八角ガーデンには夏のダリアの後にランタナを植え替えた。密生して植えたわけではないのに今ではずいぶんと枝葉を広げ、ピンクの可憐な花々が辺り一面に芳しい香りを漂わせている。虫がつかず丈夫で霜の降りる一歩手前まで長く咲いてくれるランタナは、バラのピエール・ド・ロンサールと同じで手がかからず全く私向きの花といえる。庭の中央にはルリマツリの薄紫が優雅な風情で庭を彩ってくれている。キッチンガーデンは今年初めて植えたゴーヤが感心なことにちゃんと実を結んでくれた。あのひょろひょろした葉っぱや細い茎からは想像もできないごっつい実が私たちを驚かせた。今年はブラックベリーがウワーというほど生ってジャムでも作れるかな?!と期待していたのに、雨の日が多かったのと日照不足でジャムどころかカビが生えてしまいまともなのは2,3個だけ。いつになったらあのマルシェの小さい紙箱に入ったブラックベリーのように口いっぱいほうばることができるのかと・・・かなり落胆した。
 当方のサイトには有り難い事に常時アメリカ、イギリスなどの英語圏の他、フランス、スペイン、ポルトガル、北欧、南米、アジア圏などからご訪問いただいているようだ。中にはこの何年間かルーマニアから毎日のように当HPをご覧いただいている吾人がいて、一体どんなお方なのだろうか、一度是非お目にかかりたいと思う人もいる。   そうした時に、HPを熱心にご覧いただいていた中のお一人なのだろうか、この夏久しぶりに海外から子犬のご用命をいただいた。外国からはこれまでも幾度となく問い合わせはあったのだが、子犬代の他に空輸代その他経費がかなりかかるのと、いろいろな手続きの煩雑さで契約に至るまでにはいかないことが多かった。だが、今回はティーカッププードルを熱心に問い合わせてこられた方があり、7月8月はその対応に追われた。同時にその頃小さく生まれた子の2時間おきの哺乳もあったもので、身体的にはかなりきつい毎日となった。何しろいろいろな質問や手続きについて英文でメールを寄せてこられるのだが、返信が出来るのはワンコ達の夜のチェックが終わる12時過ぎ。それからすったもんだして英文で返答すると、気がつけば夜が白々と明けて朝になっていた・・・などという日が幾日か続いた。途中込み入った手続きについては現地のある方にお手伝いをしてはいただいたが、日本人との考え方の違いに少々戸惑ったこともあり疲労感が溜まっていった。輸出までの2ヵ月半 時折画像を送って様子を知らせたが、便も「こんな良いのをしていますよ」と親切ごかしに映像を送ったら“What do you mean?”と返信が来てがっくりきた。こんなとき日本人なら好意的な受け取りをするのではないかと思うのだが、いきなりウンチの映像を見せられて何か気を悪くされたのだろうかといらぬ詮索をしてしまった。また、ティーカップの小さな子が無事に着いて見知らぬ国で本当に幸せにしていただけるのかと思うと、何も知らずにあどけない顔でこちらを見るわんこを見ては何か哀れで、可愛そうなことをしてしまったのだろうか、と言う気にさえなっていた。
 ワンコ達の世話の合間幾度となく動物病院を往復し、ワクチン注射、マイクロチップの埋め込み、健康診断(英文)を終了し、日本通運との幾度もの連絡や現地の輸入許可証を取るためのやり取り、専門用語を英和辞典で引くときの字が見えない煩わしさも伴って半ば引き受けたことを後悔したこともあった。だが9月半ば、ついに全てをスルーし、成田に子犬を連れて行った主人から「無事検疫をパスして飛行機に乗ったよ」と知らせがあった時には体の力が一気に抜け落ちるのを感じた。現地に着いた後も「食べない、飲まない、怖がっている、寄り付かない」とメールが届いたが、2日経った昨日次のような英文が届いてホッと胸を撫で下ろしている。
Dear Seiko ,
Thanks for all your help.  I think we have got through finally.  Elgar started to eat and drink even in a very small amount.  But he is very active and played with me.   I will continue to feed him can food and dry food and some yakult and yogurt with glucose.  He did a small poo poo this morning but it looked ok.  I will keep you posted.  Again, thanks for your big help from all of you.

Many thanks and regards 
○○○○
(私)これでやっと枕を高くして寝られそうだ。

<エルガー君へ>
エルガー君、彼の地でどうか幸せに暮らしてください。君がいたサークルは今では主を亡くしてひっそりしているよ。誰もいないサークルをぼんやり眺めていると、いつの間にかどこからともなく君が現れてつぶらな瞳でこっちを見ているのさ。  リビングに放すと水を得たお魚のように喜んでよく飛び跳ねていたね。でも礼儀正しい君はアマンダママが忙しいときいつも後ろのほうで控えめに座って寝ていてくれたっけ。 
素直で穏やかな君の存在はきっと○○○○さんの良き癒し手になり、生涯の良きパートナーになることでしょう。君がいた7ヶ月をアマンダママは決して忘れないからね、そしていつまでも日本から見守っているからね・・・・。



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