アマンダおばさんの
♪♪
Random Diary♪♪
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12月10日(月)

<雑感>

先日の地震は当地も震度4ということで少々慌てた。が、お蔭様でこのあたりは海からは遠く、また地盤が固いせいか被害はなかった。落下物もなく人、ワンコ共に無事だった。ご心配いただいた方々には心より御礼を申し上げます。
 ナーサリーに入るとプードルの兄妹が尻尾を振って元気にサークルの淵に走り寄ってきた。いつもこんなに明るいのにどうして撮影の時はナーバスなお顔をするんでしょ、と半ば呆れ顔で見る。中央のサークルの4人姉妹、お母さんから離れたばかりでちょっと落ち着かない様子。でも若草物語のように4人力を合わせればきっと必ず乗り越えられるよね(*^_^*)。そしてふと別のサークルを見ると、子離れ間近かのヨーキーのお母さんが一生懸命子犬達とじゃれて格闘している。子供がちゃんと自立していけるよう真剣に教えているのだ。その様子はまるで儀式のようにもあるいは別れの舞踏のようにも思える。帝王切開をしながら小さい体で一生懸命子犬達を育ててきたヨーキーのお母さん。子犬がウンチをすれば身をかがめ舐めて始末をし、いつまでもおっぱいにすがる子犬達を邪険にもせず、自分の食事に首をつっこむ子犬に威嚇することもなかったお母さん。何て立派なんだろう!このお母さんも何年後かには成犬の譲渡でファミリーにお譲りする機会があるだろう。その時は是非心温かい良きご家族に縁を結ばせてあげたいと願っている。お産が終われば用無し、とばかりに捨てるように里子に出されるブリーダーさんもいると聞くが、私にはそうしたことはできない。こちらに居た時のワンコの犬柄や様子を思い出すと、譲渡先の環境やお引き受けくださる方のお人柄を知った上でお譲りしたいと思うのだ。過去に、無料で差し上げた里子のワンコの中に不幸な目に合った子達がいる。中には飼えなくなったからと保健所に連れて行かれた例もあった。過去の苦い経験から少しなりとも有料でお譲りした子は大切にしていただけるのではないかと考えている。
 もちろん犬舎で一生を過ごすワンコもいるが、それはそれで幸せそうなのでよしと思っている。
 先日主人が私の誕生祝いにiロボット「ルンバ780」をプレゼントしてくれた。まだ誕生日には早かったが、人が集まる機会があったのでついでにお掃除をしてもらおうと購入してきた。自分で購入するのであればたぶん買わないであろうが、プレゼントなので断る理由はない。だが、我が家だけではなく主人の仕事場にもなっている実家の掃除も兼ねてあっち行ったりこっち行ったり、一挙両得で結構役に立っている。共働きと子育てで手数不足の長女のところでも購入し、思った以上に好評のようだ。
 ルンバを見てふと30年前を思い出した。ちょうど4人目を生んで半年が経った頃。それまでは子供が小さいこともあり趣味の事やボランティアをしていた。長女小学3年生、長男幼稚園、次男幼稚園というシチュエーションに赤ん坊の三男が加わったあるとき、部屋を掃除していると掃除機のホースに穴が開いているのに気が付いた。掃除してもどうしても吸い込みが悪い。そこでホースの蛇腹のところにガムテープを張って使った。それでも依然として調子が悪い。やっぱり買い変えなければと、預金通帳を見てびっくり、何と残高がほとんど底をついていたのである。主人は父の会社で優遇されているとはいえまだ見習いの身分。4人の養育でお給料一杯一杯だった。残額を掃除機に使ったら預金は0になる。のんびりの私もさすがに「これは何とかせねば!」と、立ち上がった。三男を実家の母に預け、朝7時から午後1時までお弁当屋さんに勤めることになった。仙台にはまだコンビニがほとんどない時代で、ドライブ途中の車が立ち寄ってはよくお弁当を買っていった。やがて三男を保育所に預けることになるとお弁当屋さんでのパート代がそっくり消えてしまうことに気が付いた。それでは働いている意味がないので、午後から自宅や出張教室で英語塾を開くことになった。幸い弁当屋は1店舗に1人だけの配置なので、お客が来ないときは何をしても自由だ。客の来ない空き時間を利用して午後に自宅で開く塾の予習をした。お蔭様で英語塾は好評を得、徐々に生徒数が増えていった。同時に国語算数教室も主催することになった。これは、4人のわが子が塾に通う費用を省くためもあった。自分で教えれば授業料は無料(ただ)になるからだ。詳しい内容は過去のダイアリーに記載済みなので省略するが、やがて小学部を卒業した塾生たちの保護者から中学でも教えてほしいと希望が出、自信はなかったのだが主人の後押しもあって夜は中学生を教えることになった。ちょうどその頃、弁当屋は増えていったコンビニに押され倒産してしまった。
 英語、国語、算数は教えられたが数学はちょっと無理。主人に数学の塾講をお願いしたり、専門の講師にも手伝ってもらい教室を運営することが出来た。小学校から中学卒業まで通ってくれたある塾生のお母様からは「家は代々英語が苦手な家系でしたが、こちらに通ったお蔭様で英語はいつもほとんどが100点でした。」と仰っていただいて嬉しかった。その子は仙台で有数の進学校に進み当地東北大に合格した。私自身決して学問優秀の類ではないのだが、かえって劣等生の方が上から目線ではなく、どうしたら成績が良くなるかとない知恵を絞るので結果的に良かったのではないかと思う。自分が学生時代にしたやり方を生徒たちに伝授したまでだったが。
 学習塾は子供達4人が高校に入るまでの15年間続けた。が、若かりし頃憧れていたブリーダーという職業が諦めきれず塾と並行してやって、現在はワンコ業のみさせていただいている。
 考えてみると30歳の頃からずっと働き詰めの毎日だった。そろそろ幕引きを考える頃かもしれない・・・。


 





















12月30日(日)

<アンディー>
 主人と私は互いに仕事があるため夕飯は交代で作ることにしているのだが、この所キーマカレー(主人)、牡蠣シチュー(主人)、ペペロンティーノ(主人)・・・と主人が作ることが続いた。私と言えば「師走」の師でもないのに年末に向けて何だかんだと走り回って忙しい。それでも主人ばかり夕飯を作る日が続くと少々後ろめたさを感じ、昨晩は私が夕飯を賄った。レシピと言えば昔から[簡単、速い、美味しい]に特定している。その中の一つで簡単なのに誰が作っても結構おいしい、「キャベツとソーセージの煮込み」を作った。鍋にたっぷりのお湯を沸かし粉末のコンソメ1瓶を全て入れる。予め油で炒めておいたソーセージ(3分の一に切ったもの、量は好みで)を煮立てたスープ鍋に入れる。キャベツ1玉を1cm幅の千切にして鍋にぶち込む(いえ、入れる)。キャベツが柔らかくなったら今度はレモンの絞り汁か、面倒な時はポッカレモン1瓶を全部入れる。塩コショウで味を調え、パセリを散らして、はい、出来上がり! これがレモンの酸味が効いて超美味しいのです。ものの15分か20分もあれば出来上がり!料理ともいえない程の簡単料理ですが、宜しければお試しを。
 夕食を作って思い出した。子供達4人が家に居た頃は6人分の夕飯を作るのにたいへんだった。自宅で開く塾が7時頃から始まるのに間に合わせて作るため時間との格闘だった。今でもつい6人分の量を作ってしまうのはこのころの名残のせいだ。そして手早い料理さばきもこのころの癖が身に染みている。巷では年が明けるといよいよ受験本番になる。母親ができることは暖かい夕飯を作ってあげること位であろう。中には遅くまで勉強をしているわが子に夜食を作ってあげるご家庭もあるかもしれないが、我家では一切夜食を作ったことはない。
 
長男夫婦が誕生日祝いに送ってくれたお花
夜中お腹がすけば自分で台所に行ってあるものを食するか、近くのコンビニに行って買ってきた。受験とは言え過保護は禁物。かえって子供にとっては重圧になる。子供の受験時こそ子供に手や口を出す前に自らの仕事や家事に精を出し後ろ姿で子供を導いていきたいもの。
 先日アプリコット・ティーカッププードルのアンディ―が亡くなった。享年18歳だった。今から22年ほど前、アメリカパンパース犬舎から持ち込み腹で海を渡ってきたアプリコット・プードルが生んだ小さな女の子を、ニュースプリングデイの春日さん(注)より譲ってもらった。このティーカッププードルが「いちご」だった。アンディ―はその「いちご」に他のティーカップをかけてできた息子だった。パンパース特有のシャイ気質で、今のように人工受精が一般的でない時代自然交配がたいそう難しかった。うまく交配できる時もあればできない時もあり、種牡としてはあまりお役立ち犬ではなかった。なので、その一生のほとんどがただ犬舎で自由に遊んでいただけだった(本犬にとっては気楽で良かっただろうが)。ここ2年は目も白内障で見えず骨皮老犬になっていたが、何しろ食欲が旺盛でほとんど寝ているだけの状態でもフードの匂いがするとガバッと起き上がっては自食した。病気らしい病気もしたことがない。1.5kg位をキープしたれっきとしたティーカッププードルなのだが、アンディ―はティーカップでもちゃんと長生きするという証を示してくれたのかもしれない。母犬いちごと、もう1頭カナダの名門カリサケンネル直系のレッドティーカッププードル、レイナは当アマンダブルーのレッド、アプリコットの土台を作ってくれた名犬達である。
 
向かって右「いちご」と左息子の「アンディー」

いずれにしても、我犬舎におけるレッド、アプリコットの草創期の記憶をとどめる貴重なワンコがいなくなり、一時代が終わりを告げた思いがする。
(注)ニュースプリングデイ;日本のレッド・アプリコットの礎を築いたカリスマプードルブリーダー春日氏の犬舎。





















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