アマンダおばさんの
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Random Diary♪♪
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4月5日(金)

<アラカルト>
 3月、何年かぶりのひどい風邪をひいてこじらせてしまった。長引く体調不良にダイアリーを書く元気もなく、日頃のワンコの世話で精いっぱいの毎日だった。今でもなかなか抜けきらず咳が止まらないが、何とか近況ご報告等書かせていただきたい。
 <VOL.1>9月に生まれて以来ずっとナーサリーにいたヨークシャテリアの男の子、どうしてこんな可愛い子が決まらないのだろう、写真の撮り方がうまくないのだろうか、(子犬)撮影が苦手で本来の良さが出ていないためだろうか、実際にご覧になればよくわかっていただけるのに・・・気になっていた折のご見学だった。雨の中、3頭の中からこの子を!とお決めくださった新オーナー様はその日のうちにお家に連れて帰られ、ご丁寧に一報を早速ご帰宅後にお寄せくださった。「途中の列車の中では本当にお利口さんでいてくれ、こちらに着いてからもとても元気で先住犬達にもすぐに打ち解けてくれました。食事もちゃんと食べてくれましたよ。可愛い!と母がとても喜んでおります。」とコメントをお寄せくださった。夜お電話があった時は、何か困ったことでも?と一瞬思ったが、明るくご報告くださるオーナー様のお声に心から嬉しくなった。生まれた9月から6か月間も待っていたヨーキーの子もどんなに至福の時を過ごしているのだろうか、と想像すると体調も心なしか良くなった気がした。

<VOL.2> 3歳になる孫の保育園(YMCA)ではよく椅子取りゲームをやるそうだ。人数より1つ少ない椅子の周りをまわって、音楽や歌が止まったらサッと椅子に座る、「フルーツバスケット」とも言われるあのゲームだ。小さい頃幼稚園などで誰でも験したことのあるゲームだ。1つ少ないので当然一人は座れないことになる。一人だけ座れないとなると、パニックになり何かひどい疎外感を味わうことになるという。焦りも生まれるだろうし恥ずかしい気持ちにもなる。だがこの保育園では、子供たちに逆風でも耐えられ明るく乗り越えていける精神力を培うため、あえてそうしたゲームをやるのだそうだ。長女から聞いて「なるほど」と思った。現代の子供たちは甘やかされ楽な生活に慣れてしまった結果、思うようにならないことや辛いことに出会うと切れたりパニックになる子が多いという。そして、苦難を乗り越える力が身に付かないまま大人になってしまう。結果、社会にうまく適合できずに引きこもりになったり、反社会的な行動で世間に迷惑をかける大人へと成長してしまうのだ。

教育とは、子供にベストな環境を与えてあげることではない。むしろ困難な事や難しい場面を与えそれにどう対処できるか考え、乗り越える力を身につけさせてあげることではないだろうか。
 振り返って見ると、人生は「苦あり楽あり」だが、どちらかというと苦労の連続だったような気がする。天はその人に乗り越えられない苦労は与えないと言うが、「そうなんだ」と思って受け入れ何とか乗り越えると、次にそれ以上の苦難が待ち構えていて「さあ、どうする?」とでも言っているように無理難題を押し寄せてよこす。苦労を乗り越えるとそれ以上の苦労がやってくるのならいっそ乗り越えない方が良かったのに(^_^;)、などと屁理屈を言いたくもなる。人生の終盤に「もう死んでもいいな・・」と思えるのは幾多の困難を乗り越えてきた結果であり、もう楽になりたいと思う願望の表れではないだろうか。死ぬことが怖くなくなるのは年老いた者の自然の境地なのかもしれない。

 いずれにせよ、「勝つことばかり知りて 負くるを知らざれば 害その身に至る。人の一生は重き荷を負うて 遠き道を行くが如し。」徳川家康の名言が心に染みる・・。
 <VOL.3> 改装が趣味の私だが、昨年の外装工事に続けて今年は内装を変えようと企んでいる。撮影場所にもなっている14畳のダイニングは何年か前に改装済みでこれ以上変えようがないが、隣接する18畳のリビングは壁紙も薄汚れてぼろくなっている。何しろ築35年のヴィンテージハウス!?なのだ。そろそろ(というか、遅い位)壁紙を変える時期にきている。聞くと、災害復興のため職人さんが足りず壁紙の張り替えは当分無理だそうだ。そこで壁紙ではなしにペイントにすることにした。この部屋に合う色となると・・・、いろいろ考えた末、ただ今イギリスにペンキを発注中。どんなふうになるのか不安半分、期待半分。
 外装の時と違って主人からダメ押しの一言、「今回はやり直しなしの1回のみネ」私;「ハイ、わかりました(汗)」
途中経過はまたの機会に・・・。

















4月19日(金)

ニュースから思い出されること
  まだエアコンの暖房が手放せないここ仙台ではあるが、庭の草木は春の暖かい陽光を浴びて一気にその若芽を伸ばしている。冬の間楽させてもらっていた庭仕事が俄然増え、ワンコの世話の後にずれ込んで夕方真っ暗闇の中で水やり等している私(汗)。リビングの改装工事はほぼ終わり、あとはモールディングの取りつけが残るのみ。壁のペイントはまあまあの色仕上がりだった。日本にはあまり見られない微妙な色合いがちょっと気に入っている。
 VOL1.
 英国首相だったサッチャーさんが亡くなった。とりわけ親しい間柄でもなかったが(汗)、彼女を通して時間の流れを再認識させられた。彼女がイギリスの首相を務めたのが1979年から1990年だというから今から23年以上前になる。その頃主人と私はサーバスという団体に所属し、互いの家をボランティアでホームステイするシステムを利用していた。私宅にも幾度となく各国から多数の外国人が訪れてくれて盛り上がったことを覚えている。英国旅行の際一般のご家庭を覗き見るのも何かの経験、楽しいのではないかとイギリスのサーバス会員の所に泊まることにした。
 サーバス会員のうちのあるカップルはオックスフォードに住んでいた。お邪魔するとご夫妻はオックスフォード大学の先生だった。まだ若いので助手か助教授だったろうが、夕食を囲んだ後暖炉の前で当時現役だったサッチャーさんの話題にひとしきり熱が入ったのを覚えている。その頃私はあまり政治に興味がなく、まして異国の首相の事などよくわからなかったが、彼らは保守的かつ強硬なサッチャーさんにかなり反感を持っていたようだった。この度の逝去で彼らと交わしたあの一コマが鮮明に思い出された。思えば当時高校生だった長女、中学性の長男、小学生の次男、三男を家に置いての海外旅行。食事はどうしたのだろうかと思うと笑ってしまう。きっと面倒見の良い長女に頼んで行ったのだろう。
20数年前バリバリの現役だったサッチャーさんだが、昨年春に公開された映画「マーガレット サッチャー」ではメリル・ストリープの好演で認知症を患ったサッチャーさんの晩年の様子を浮き彫りにしていた。私も映画館で見ていろいろ考えさせられた。
そして、先日8日、88歳で亡くなったとの報道。サッチャーさんの半生を顧みて、時は一時も待ってはくれず日々移り変わるものとの感を強くした。鴨長明の「方丈記」行く川のながれは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し。・・・が思い出される。今元気でいても明日も同じでは決してない。無常観を感じるとともに物事にとらわれず与えられた今日1日を大切に過ごすことだろう、とそう思った。 
 VOL.2 
 一昨日ボストンでテロの爆弾騒ぎがあった。テレビで見ていてふと2001年のアメリカ同時多発テロ事件を彷彿とさせられた。世界貿易センタービルに飛行機が突入した映像は未だに目に焼き付いて離れない。私など直接関係のない所にいると思っていたが、この事件の1年後、1通のメールが私宛てに届いた。それは過去に当方からプードルをご用命いただいた男の方からだった。ワンちゃんはとても元気にしているとのこと、近況ご報告かな、とほほえましく拝見していると、この度はお姉さん家族のためにプードルをプレゼントしてあげたいという内容だった。そうなんだ、お姉さん思いの弟さんだな~と思っていると、このお姉さんのご主人は前の年の9月11日、ニューヨークの世界貿易センターに勤務していてテロの犠牲になったとのこと。ショックでしばし呆然としてしまった。この事件が身近に感じられた瞬間だった。お姉さんはそれ以上にショックだったことだろう、言葉が出ないくらいに臥せってしまったそうだ。お姉さんに少しでも元気になってもらいたい、そして残された子供たちのためにも、と再度当方のプードルをご用命くださったのだった。その後1年ほど経って、「あのプードルは姉の所でたいそう可愛がられており慰めになっておりますよ」、と近況をご報告くださった。悲惨な出来事なので軽々に口外することではないが、10年過ぎた現在時効にしていただきあえてお話しさせていただいた。陰ながらのお手伝いではあるが、当方で育てたプードルがお姉さん母子に少しなりとも灯りをともすことができたならこんな嬉しいことはない。 
 VOL.3
 先日以前当方よりティーカッププードルをお迎えいただいたA様が今度は妹を迎えたいとご夫妻でご来舎くださった。B君の様子は「お客様からのメッセージ」で粗方存じていたが、ご夫婦共働きのため今でもワンコの幼稚園に通わせている様子。留守番を余儀なくされるワンちゃんが多い中、幼稚園で他のワンちゃんとの交流の場が持てるB君は何て幸せなワンコなんだろうとつくづく思った。日々ご夫妻の愛情に満たされているためか、「どこに行っても良い子ですね~」と言っていただくんですよ。「本当にこんな性格の良い子は会ったことがない」、と言われたこともあるんです、と仰っていただいた。きっとご夫妻のお人柄そのものがワンちゃんに映っているためだろうと、そう思った。
 ワンコが幸せな一生を過ごすためにはお世話くださるオーナー様のお人柄にかかっていること、そしてご夫婦が仲の良い明るい家庭である事が必須条件だろう。妹になるシルバーのティーカップも同じくお手帳を入れたバッグを持って幼稚園に通うことになるそうだ。その姿を想像しては、思わずにっこりと微笑む私でありました(*^_^*)

 ←B君


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