アマンダおばさんの
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12月17日(水)

<近況ご報告>

<VOL1>
先月初めアプリコットのナネットが里子として譲られて行った。行先はカナダ。メールでカナダ在住のAさんよりお問い合わせがあったのは10月の事だった。嬉しいようなさびしいような複雑な気持ちだった。それ以前にHPで譲渡の募集をするかどうかでも大分長い間迷った。なぜならナネットは私にとってアプリコットとしては自信犬の1頭だったが、手元に置いて眺めていたいという気持ちと、日々のワンコ達の世話で充分相手をしてあげられない今の状態の中でジレンマに陥っていたからだ。
写真では本来の良さが十分出ていないが、実物はもっと目が大きく何とも言えないエレガントな表情、ドワーフ体型の小振りタイニーだった。サイズがティーカップであればパーフェクトだが私としてはほぼ満足だった。
30年近くただビジネスのためだけにブリーディングを続けてきたわけではない。自分の理想とするお顔、体型、そして性格、もちろんできるだけ欠点のないように、健康にと拘ってきた。最終段階に入り、理想を追ってきたその集大成ともいえるナネットをどうして手放すのか、と幾度自問自答した事か。だが、カナダ在住のご夫妻がワンコを何より大切な家族として考えておられることを知るにつけどちらの方がこの子にとって幸せかと考えた結果、ご夫妻に余生を託すことに決めたのだった。
引き渡す前の晩は寝られなかった。間際まで「やっぱりお断りしよう」「でも今更そんなことはできない」と悶絶した。が、常に一緒に居た訳ではないナネットにとっては、傍で抱っこして優しい言葉をかけてくれる人の方が好きに決まっている。検疫での手続きまでの数日間滞在された成田のホテルではご夫妻に慣れ親しんだばかりでなく他のゲストやスタッフの皆さんに暖かい言葉をかけていただいたという。自分一人を見つめてくれる人たちに出会ってさぞかしナネットは至福の時を過ごしたことだろう。
カナダ人のご主人はお国柄か、日本人の比でないほどにワンコを人間以上に可愛がる方の様だ。先住犬ちゃんとのかかわりを写真で知ることが出来、安心した。時折様子を知らせていただく事になっているが、今頃カナダは寒波で大変な事だろう。皆さんに可愛がっていただき広大な屋敷内を優雅に闊歩しているナネットの事を想像すると、「これでいいんだ」と慰めている私である・・。











<VOL2>

10月にヨークシャテリアのパールが亡くなったのはダイアリーで書いた。が、間もなく宅配便でお花が届いた。受け取った時、誕生日でもないのに誰からだろうとメッセージを見ると、秋田からパールの娘ユメちゃんママが献花として送って下さったものだった。何てご丁寧な、と感激し早速お礼の電話をすると、「ユメちゃんのお母さん犬が亡くなったのですから当然のことです」と。人間の世界だけではなくワンコにおいても礼儀を尽くされる鈴木様に改めて好感を持った。少しして同じパールの娘である東京のリヨンちゃんママからもお花が届いた。譲渡後もこうした心温まるお付き合いのできることが何と有難いことかと感じさせていただいた。
安らかに亡くなったと言っても癌である限り痛さは相当なものであっただろう。ユメちゃんやリヨンちゃん、その他のキュートで幸福な子達をこの世に託してパールは逝ってしまった。きっと、娘達そして息子達を天国から微笑んで見ていることだろう。













<VOL3>

1年ほど前にお譲りしたヨークシャのすみれちゃんを5日間ほど預かることになった。ご主人のお父様が亡くなってお葬式やその他ですみれちゃんを預けるのに、ショップのホテルでは気が進まず、当方にお預けになったのだった。いつものワンコ達の世話があり忙しいし、また預かるとなると怪我でもさせたら大変と、たいそう気を使う。だが、自分の作品?であるワンコを思う存分眺めることで勉強になることも確かである。
すみれちゃんを見ると、当方の大方の子達と同じく譲渡時より目が大きく?育っている。お顔のキュートさもさることながらそれ以上に性格が本当に良い! S家にお嫁入りしてから1年弱で、今までの例だときっとお里の事など覚えている訳はないと思うのだが、何ら違和感なく、決して怯えることもなく、ずっと今まで一緒に居た家族の如く立ち振る舞っている。一通り家の中を探索してふと見ると、ちょこんと主人の座布団に座って寝ている。なんと屈託のない可愛い性格の子なんだろう。
Sさんにお聞きすると、家でもそんな感じで誰とでも仲良くなるので、誘拐されても尻尾を振って喜んで付いて行くのではないかと仰っていた。誘拐されるのは困るが、生ませの親としてはこういう性格の子を目標として作ってきたんだな~、と満足感一杯だった。
すみれちゃんも亡きパールとは血がつながっている。祖祖母がパールにあたる。
犬舎はもう終い支度の時と思いつつ、すみれちゃんの様な子の存在が「もっと頑張れ」と言っているようだ・・。

 

 

 
S.すみれちゃん                           すみれちゃん当方在舎中、幼児期の画像






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