アマンダおばさんの
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2016年9月
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9月15日(木)

<臨終力について>

先日長年愛用していたコーヒーメーカーが壊れてしまった。朝起きると主人とまず1杯、そして昼食の後1杯、夕方1杯と 2人ともコーヒーが大好きだ。味や香りを追及してくると、結果「デロンギ社のエスプレッスコーヒーマシーン」がベストということになり、ここ数年愛用している。「うちのコーヒーはどこよりもおいしいね」と主人と語り合ってはたしなんでいた。ところがこのマシーン、このところ調子が悪く、買い替えの時期に来ていたようだ。何年か前も高価なものだったのだが、調べてみると更に進化してその分値上がりしており、「たったコーヒーのためにこの価格?」と言うほどの値段になっていた。「これ、買うから」と言う主人に、私はすんなり「はい、そうですね」とはならず、思わず「えー?買うの?」と言ってしまった。すると主人はすかさず、「俺はおいしいコーヒーが飲みたいんだ!」と言うのだった。その口調から真剣さが伝わってきた。「そうだよなー、毎日のコーヒーは2人にとって会話と共に供される必須アイテムだものなー。どうせ飲むなら今まで通りおいしいコーヒーのほうがいいに決まっている。それに我が家の家計は主人にまかせている。主人の袴に足を入れてはいけないなー」、と反省。即、「そうね。では、買いますか」と心切り替えて言うことができた。そして、値段が高い分、もとをとるため「できるだけ長生きしようね」、と言って主人と笑った。
 墓場にまで物やお金を持っていく事は出来ない。エッセイストであり作家である林望さんがかつて「臨終力」という本を出版された。その中で、いずれ誰にでも100%やってくる死に際し考えを述べていた。貯金から減蓄に。資産とリスクを少なくし、有意義なことだけやる。本当に大事な人間関係だけを保つ、本当に付き合うべき人にのみ会う。逝くまでの時間が少ないから、無駄なことは省くということと、生前本当に価値のあると思うことはためらわずに実行に移し、心残りのない老後を過ごす事がその人の臨終力になる、という内容だったと思う。
 主人も私も子供4人に残してやるものは教育だけで良いと思っている。下手に資産を残すと没後財産争いで仲たがいしないとも限らない。実際に某老舗ホテルの社長が亡くなって、生前からご子息の兄弟仲が悪いと聞く。遺産問題で相当もめるに違いないとの世間の噂である。
 私などはもともと財産があるわけではないので心配するに及ばずと言ったところだが、お金は自分たちが汗水流して苦労して得たもの、自分(達)にとって価値のあるものは迷わず購入して楽しむべきではないだろうか。断捨離も物によっては必要だが、可能であれば欲しい物は死ぬ前に手に入れておきたい。
 墓場に入ってから「ああしておけばよかった」「こうだった」と後悔しても遅い。やりたいことをやりきって死を迎える時、目の前に迫った死は決して恐怖とはならず、にっこり笑って受け入れ、「じゃあね」と言って去って行くことが出来るのではないかと思う。

 ♪♪お知らせ♪♪
 来たる9月17日(土)より秋のキャンペーンが始まります。ワンコによって値下げ率は違いますが、より以上にリーズナブルな価格でご提供させていただきます。この機会に当アマンダブルーのプードル、ヨークシャテリアをご検討ください。
尚、ご見学は919日(月)からになります。




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